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● ミニ特集 幻の猫とともに ●
▼連想ゲーム?

『人譽幻談 幻の猫』を読みながら、ワタクシが連想した作品を御紹介。それぞれセットにしてみました。
補い合うことはあっても打ち消しあうことはないと信じていますので、「ふーん」と思ってくださったら、どうぞ御注文ください。

関連項目→猫つながり

● 人譽幻談 幻の猫 単品で。 

※※合言葉割引分は売り切れです。今後は、まったくの定価ですが、販売窓口として残しますので、
よろしければどうぞ。
亀さんで買っていただくのと、まるっきり同じでございます…。→版元・龜鳴屋サイト

『人譽幻談 幻の猫』(伊藤人譽/龜鳴屋

A5変形(110×190) フランス装 総360頁
表紙写真 武田 花
頒価¥3230(税・送料込)

穴の底/雪仏/幻の猫/シメシロ/乳鋲/髪/猫の餌/瓶の中の指

カラーは違えど、いろいろとピンチな8編を収録。

※『人譽幻談 幻の猫』1冊のみ御注文の方は、左の画像をクリックしてください。
いつもの御注文方法と同じです。

● <瓶詰セット>幻の猫 with 夢野久作 with 倉橋由美子

▼いわゆる、瓶詰めつながり。

瓶詰地獄(『ちくま日本文学全集 夢野久作』の収録作)(夢野久作/筑摩書房)

収録作は他に…いなか、の、じけん抄/押絵の奇蹟/氷の涯/人間腸詰/猟奇歌/謡曲黒白談/杉山茂丸

1991年初版 全体にやや痛ミ 現在絶版もしくは品切れ

瓶の中の恋人たち(『倉橋由美子の怪奇掌篇 新潮文庫』の収録作)(倉橋由美子/新潮社)

収録作は他に…ヴァンピールの会/獣の夢/アポロンの首/カニバリスト夫妻/カボチャ奇譚他。全20編

平成元年重版 217ページ(薄め) 現在絶版もしくは品切れ(ビックリ!)

なぜか夢野久作も倉橋由美子も、「瓶詰め」では近親相姦をモチーフにしています。これも瓶詰めのコワクのなせるワザ?
そんな中で、人譽は、近親相姦じゃありません。
倉橋由美子は『瓶』よりも、同時収録の『ヴァンピールの会』がおすすめです。

3冊計 ¥3700(税込、送料無料) ※合言葉で¥100引き

● <いぶし銀セット>幻の猫 with 犀星 ● <店主の日記セット>幻の猫 with SF
▼いろいろ信じられないことがあります。

舌を噛み切った女 新潮文庫室生犀星/新潮社)

短編集(表題作の他、野に臥す者、はい墨、鞄、汽車で逢った女、餓人伝、命、鴉を収録)

現在、この版は絶版品切れ。昭52重版。207ページ(薄め)。全体にかなりヤケ。

伊藤人譽さんは、秋田雨雀により室生犀星に紹介され、犀星が「岩小屋」(※今回未収録)を芥川賞に推薦して候補作に!しかし、文藝春秋社の事務上の手違いで本選から外されます(信じられない!)
その後、室生犀星の一家が軽井沢へ疎開した後の大森馬込の家の留守を頼まれて移り住み、長女長男には犀星が命名しています。

犀星は何を書いてもほんのりした色香がございますが、人譽はいつも危機なのでした。
関わりがあった人、ということでセットに。特に「野に臥す者」はオススメです。

2冊計 ¥3500(税込、送料無料) ※合言葉で¥100引き

▼恥ずかしいけど。

時間旅行者は緑の海に漂う ハヤカワ文庫SF(パトリック・オリアリー/早川書房)

1997年初版 カバー極少汚 絶版もしくは品切れ中。477ページ 出版社定価¥820

私がサイト内で付けている日記。もちろん人に読まれることを前提にしてはいますが、「日記を読んだ」と言われると、やっぱり少し恥ずかしい。「今、読んでる本面白そう」と言われると、少しうれしい。ありがたいことに時々、そんなことも言ってもらえます。

というわけで、猫も時間旅行者も、私の日記に出てきた本です。この機会にムリヤリセットに! 気になってた方、いらっしゃったら、どうぞ。

関連項目→タイムトラベルつながり

2冊計 ¥3350(税込、送料無料) ※合言葉で¥100引き

● <憂鬱な猫セット>幻の猫 with 死者の入江not for sale ● <不思議な猫セット>幻の猫 with 猫の泉
▼ドキドキ。

死者の入江 創元推理文庫(カトリーヌ・アルレー)
not for sale

ワタクシの夏休みの思い出に関わる本です。タイトルを聞くだけでなつかしい。読み耽って、ドッキドキでした。夏のムハッとした空気の中でドッキドキ。心理サスペンスで、猫の使われ方が非常に憂鬱なんです。
火サスなんかでも焼き直して使っていた気がします。

▼好きなんです。

猫の泉(『恐怖博物誌 ふしぎ文学館』の収録作)(日影丈吉/出版芸術社)※難有り、注意。状態悪め。

収録作は他に、狐の鶏/東天紅/鵺の来歴/オウボエを吹く馬/蝶のやどり/からす/犬の生活/月夜蟹など

流通中 現在定価¥1529
平成6年初版 カバー折れ有、本体も綴じ目とズレた部分で折れ。天に汚有。角に小さく汚の目立つページあり。全体に歪み有。

一読の価値があると思いますよぅ。『猫の泉』、旅行者の「私」の不思議体験。再読してみると、南仏が舞台。しかもワタクシが昔泊まった村の先だ! うおぉ! もちろんそのヨン村には行けませんでしたが。好きな話なんです。

2冊計 ¥3600(税込、送料無料) ※合言葉で¥100引き

● その他。こういうのもアリ。単なるイメージ? ※それぞれバラ売りです。もちろん幻猫と合わせていただいてもうれしい。
▼このメンバー!

怪奇小説傑作集4─創元推理文庫─(アポリネール他 青柳瑞穂、澁澤龍彦訳/創元推理文庫)※4のみ

ラインナップが見事で、フランス文学に対する愛憎半ばするワタクシの気持ちを揺さぶります。
『幻の猫』には…そうねぇ、レオノラ・カリントンの『最初の舞踏会』を、合わせようかな?
マルキ・ド・サド「ロドリグあるいは呪縛の塔」、シャルル・ノディエ「ギスモンド城の幽霊」、ペトリュス・ボレル「解剖学者ドン・ベサリウス」、テオフィル・ゴーティエ「死女の恋」、マルセル・シュオップ「列車〇八一」、ギョーム・アポリネール「オノレ・シュブラックの消滅」他、全21編。
※流通中(違うカバー、出版社定価¥777)

▼メルマガで言ってたのコレ。

蝿 ハヤカワ文庫NV(ランジュラン/早川書房)

蝿。ザ・フライの原作。でも御存じでした? 短編なんです。だから、この本も短編集。著者はフランス人。「悪夢のような物語10篇を収録。異色作家ランジュランの魅力を余すところなく味わえる珠玉短篇集(あらすじより)」──知らんかった! 原作はもちろん、他の作品も読んでみたいと思いました。

▼気味悪い。

黒い玉 十四の不気味な物語(トーマス・オーウェン/東京創元社)

この不気味な感じ。そそります。ホラーではない。ミステリーでもない。文字どおり不気味な物語かな。幻想不気味小説。
『幻の猫』のように、フランス装とかね、もうちょっとさりげなく凝った装幀で出してアピールしてほしかった気もします。
※流通中(出版社定価¥1400)

▼ささやかだけど。

猫のミステリー傑作選 河出文庫(鮎川哲也編/河出書房新社)

なかなか楽しい猫ミステリアンソロジーです。日影さんもいるので、いかがでしょう?
収録作は、
檸檬色の猫がのぞいた(都筑道夫)、乳房に猫はなぜ眠る(川島郁夫)、猫に卵(津井つい)、愛の記憶(南部樹未子)、三毛猫ホームズの幽霊退治(赤川次郎)、猫(角田喜久雄)、猫じゃ猫じゃ事件(土岐雄三)、猫の手紙(岡沢孝雄)
猫つきの店(新田次郎)、猫騒動(藤枝ちえ)、「風邪ひき猫」事件(日影丈吉)

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