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● 新入荷本1行紹介 新入荷本の中から、極私的特選本たち 02/06/01 ●
▼文字が色つき。
アーモンドの樹
(ウォルター・デ・ラ・メア/牧神社)

文字が茶色です。挿絵入り。詩人にして童話作家のデ・ラ・メアの童話は陰影があり、非常に美しい。子ども心って明るいばかりではないんですよね。でもそこにある哀感は大人のものとは違って、子どものものなんです。童話と言いますが、大人のための小説です。大切にしたいお話であり、秘蔵したい本。
→詩人の書いた小説つながり
→文字が色つきつながり

▼一家に一冊。
尾崎翠全集
尾崎翠/創樹社)

本好きがよく言う言葉に、「○○をまだ読んでない人は幸せだ。(なぜなら今から読む楽しみがあるから)」っていう反語的表現がありますけれど、もしも尾崎翠を読んだことがないという方がいらっしゃってこれを読めば、ここ2年くらいで一番の幸せな事件じゃないかしら?

わたしはあまりにも好きすぎて、客観的になれなくて、イイ推薦文が浮かばないくらいです。まだ尾崎翠を読んでないあの頃に戻りたい。

▼およよ。未開封だぞ。
残像に口紅を
(筒井康隆/中央公論社) 

返金保証の袋綴じが、なんと未開封。初版。こういう古本を見ると、しばし物思いに耽りますよね。面白くなかったのか? 返金はいつまで保証されるのだろう?

関連項目→仕掛けのある本ランキング

▼イイ感じのミステリーアンソロジー
幽霊の森
(北宋社)

幽霊ネタのアンソロジー。ビアス「月明かりの道」、川端康成「離合」、吉田健一「化けもの屋敷」、ワイルド「キャンタヴィルの幽霊」、ブラッドベリ「墓石」、夢野久作「幽霊と推進機」他。全11編。
すべて再録で書下ろしなどはないですが、これらが一堂に会していることの愉しみ、かな。

関連項目→唸る短篇集ランキング

▼レンデルの異色ゴシックロマン。
ハートストーン
(ルース・レンデル/福武書店)

出版社のせいもあって、広く行き渡っていない異色作。割りと短め(全154P)。少女の一人称で書かれた心理小説。読み出したら最後、やめられない止まらない、カッパエビセン的作品。異色だけどさすがレンデル、と言われています。

▼ハードカバーじゃないけど。
戦争の法−新潮文庫−
佐藤亜紀/新潮社)

ハードカバーの「戦争の法」はまったく見かけませんね。文庫も品薄。持っている人は自慢しましょう。エッヘン。

▼ハッと気付くと
さまよう薔薇のように(矢作俊彦/光文社)

ある日、ハッと気付いたときには、入手困難になってた、という本の見本のような本。

▼初版はちょこっと珍しい。
カンガルー日和
(村上春樹/平凡社)

変形で本体には透け紙もかかってて、なんか嬉しくなる本。

▼カバー絵が。
ファーニイ・ヒル−角川文庫−
(クレランド/角川書店)

気合いの入った古式床しいエロチック小説、っていう中身もさることながら、当時の装幀ってイイよなぁ。このセンス。

▼カバー絵と出版社に。
「月王譚」
(小沢淳/福武書店)

少女小説で鳴らした小沢淳のファンタジー小説。カバー絵が人気のきたのじゅんこ。この読みやすい耽美的ファンタジーをハードカバーで出版した福武書店に少し驚く。

▼大好きさ。
やさしく殺して大原まり子/徳間書店)

昔、このイルとクラムジーのシリーズに出会ったときは、ほんとにワクワクして読みました。シリーズは最近またデュアル文庫とかいうので復刊されていますが、シリーズ中何冊かだけなんですよね。これは現時点で未復刊、品切れ中のシリーズ第4作目。

→アンドロイドつながり

▼すっかり稀少になっちゃって
ウォーク・ドント・ラン
(村上龍・村上春樹/講談社)
※写真は参考画像。在庫商品は帯欠。

村上龍・村上春樹の対談集。二人でなんでも話してるんだけど、妻の話は笑えました。

▼色っぽいアリス
ふしぎの国のアリス
(ルイス・キャロル 立原えりか訳 宇野亜喜良絵/小学館) ※新書サイズ、児童向け

あのー、アリスが色っぽすぎやしませんか? 私の目が変なのかな? 挿絵は宇野亜喜良さん。それでか、やっぱりな。表紙だけじゃなくて中の挿絵もカラーだといいのにな。 →アリスつながり

▼イイ感じのミステリーアンソロジー
ハリイ・ライムの回想
(小鷹信光編/大和書房)

副題は、詐欺師ミステリ傑作集。あんまり詐欺師モノって考えたことなかったけど、そう言えば、スティングって映画なんか、傑作ですよね。そうか。あの、胸のすっとする感じ、言われてみれば詐欺師ミステリにつきものの爽快感かも。ジャック・フォックス「おばあちゃんに脱帽」、トマス・A・イーガン「カモのお返し」、クラーク・ハワード「バードより愛をこめて」など、全15篇。

関連項目→唸る短篇集ランキング

▼良き本。
ぼくの伯父さんの休暇
(ジャン=クロード・カリエール作 ピエール・エテックス絵 小柳帝訳/リブロポート)

挿絵もふんだんな小洒落た本。
ジャック・タチ監督の同名映画のノヴェライズ。タチファンなら必ず(ファンでなくともなんとなく)知っているタチの弟子ピエール・エテックスの挿絵。

▼ひっそり豪華
さだまさし やさしさの風景
(大島弓子、三原順他/白泉社)

さだまさしの詩に豪華少女漫画家たちがイラストを付けた「イラスト詩集」。そのスジでは伝説の1冊。 大島弓子・倉持知子・竹宮恵子・三原順・坂田靖子・西谷祥子・美内すずえ・山田ミネコ他。カバー絵・大島弓子。

→大島弓子関連の在庫書籍を検索する。

▼飽かずに眺める
お噺の卵 武井武雄童話集−講談社文庫−
(武井武雄/講談社)

この良さを言葉で伝えるのは不可能?
武井武雄の自作童話にもちろん、自作挿絵。価値ある文庫。
→卵つながり

▼お好みで
夜叉ケ池−講談社文庫−
(泉鏡花/講談社)

鏡花の戯曲集。
「夜叉ヶ池」「海神別荘」「天守物語」を収録。岩波もいいけど、こっちもイイよなぁ。
解説・
中井英夫15p。

▼気になる。
ヒラリーマン−奇想天外文庫−(黒鉄ヒロシ/奇想天外社)

奇想天外文庫、黒鉄ヒロシ、と言われるとムラムラする方面の方に。

▼カン違い。
罪なき者(ダヌンツィオ/ヘラルド出版)

ダヌンツィオって鴎外の名訳が有名なので、イメージとしては、すごい昔の人で古典のような人だと思い込んでいたのですが、1863−1938年とな。そうか、そんなもんかー。
長篇小説。

 
▼こういう人
羽根むしられて ウディ・アレン短篇集(CBS・ソニー出版)

イメージ通りの作品集。

▼おや?
続アンの村の日々モンゴメリ/篠崎書林)

赤毛のアンは大好きで、新潮文庫版、角川文庫版、まぜまぜで持っているわたくしですが、これを検品していてふと思いました。あれ、読んだことないぞ、この話。ちょっとうれしかった全7篇。

▼答えはない(うちの在庫には)。
誰がロビンズ一家を殺したのか
ロビンズ一家の復讐

(T・チャスティン他/早川書房)

犯人当て懸賞小説。答えは載っていません。答えは当時のミステリ・マガジン誌上で発表したようですね。残念ながら当店の在庫にはないです。しょぼーん。

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▼猫バカ大集合
私の猫ものがたり
伊藤比呂美他/集英社)

'80年から'82にnon-noに掲載された著名人の猫話を収録した本。
著者が異常に豪華。
小泉喜美子・水森亜土・白石冬美・檀ふみ・熊井明子・長嶺ヤス子・塩田丸男・谷山浩子・山本コウタロー・所ジョージ・来生たかお・羽仁未央・赤塚不二夫・伊藤比呂美・川本三郎・タモリ他。

→猫つながり