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● ミニ特集 アンソロジー人間の情景(文春文庫) ●
▼さりげないけど名品揃い。

○ 編集者の腕を感じるアンソロジーです。まさに編集の妙。

○ 日本の作家、海外の作家、昔の話、最近の話、バラエティに富んでいます。奇をてらってはいません。斬新と言うよりは通好み。シブイ。収録作品を眺めて、「ほほぅ」と言っていただきたい。

○ これでコンプリート!

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運命の法則 アンソロジー人間の情景1 文春文庫(文藝春秋編/文藝春秋)

メリメ、B・ヴィアン、吉屋信子他。

林房雄「四つの文字」、メリメ「マテオ・ファルコネ」、ビアス「空飛ぶ騎手」など。

おんなの領分 アンソロジー人間の情景2 文春文庫(文藝春秋編/文藝春秋)

太宰治、永井荷風、大岡昇平、モーパッサン他。
特に
久生十蘭「モンテカルロの下着」、フィオナ・マクラオド「かなしき女王」が収録されていることに注目。
マクラオド=ウィリアム・シャープ。男性作家だが、フィオナ・マクラオドという女性名で作品を発表した─と、
尾崎翠の著作で知った人も多いはず。

愛の迷宮 アンソロジー人間の情景3 文春文庫(文藝春秋編/文藝春秋)

フィニイ、ハーディ、菊池寛、石川淳他。

フィニイ「愛の手紙」を収録しています。

こんな人たち アンソロジー人間の情景4 文春文庫(文藝春秋編/文藝春秋)

ラードナー、種村季弘、ミドルトン他。

ミドルトン「ある本の物語」、種村季弘「女ペテン師ザビーネの冒険」、平林たい子「人の棲家」など。

人生の達人 アンソロジー人間の情景5 文春文庫(文藝春秋編/文藝春秋)

ダール、大岡昇平、北原白秋他。

尾崎一雄「ボヤキの大岡」、大岡昇平「イカリの尾崎」、ダール「ビクスビイ夫人と大佐のコート」など。

奇妙なはなし アンソロジー人間の情景6 文春文庫(文藝春秋編/文藝春秋)

伊藤人譽「穴の底」、つげ義春、キプリング他。

ロバート・F・ヤング「たんぽぽ娘」、香山滋「エル・ドラドオ」、澁澤龍彦「花妖記」など。

伊藤人譽と言えば…
→馬込の家とともに→幻の猫とともに

たんぽぽ娘と言えば…
→ミニ特集・たんぽぽ娘

別れのとき アンソロジー人間の情景7 文春文庫(文藝春秋編/文藝春秋)

ポー「赤い死の舞踏会」、坂口安吾「村のひと騒ぎ」、モーパッサン「宝石」、高見順「尻の穴」、ゴーディマー「最後の接吻」他。

極短篇には、城昌幸「古い長持」、室生犀星「音楽時計」等もあり。

動物との日々 アンソロジー人間の情景8 文春文庫(文藝春秋編/文藝春秋)

開高健「まず、ミミズを釣ること」、内田百閨u猫の耳の秋風」他。

もちろんシートンも入ってますが、H・スレッサー「猫の子」、リルケ「一角獣」も入れちゃうところがさすがです。

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