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■ハロウィーンつながり
カボチャってなぜか人気ですよね。日本じゃ冬至にカボチャを食べるし、欧米じゃハロウィーンがあるし。シンデレラはカボチャの馬車でしょ? なんでなんで?
関連項目→行事
→クリスマスつながり

▼いっぱいあるね。

「恐怖のハロウィーン 徳間文庫」
(アイザック・アシモフ編 エドワード・D・ホック、ロバート・F・ヤング他
 仁賀克雄訳/徳間書店)

クリスマスと同じく、ハロウィーンもミステリと相性がよろしいようで。
でもクリスマスよりもホラー寄りかな?

ハロウィーン(アイザック・アシモフ)、いまわしい異種交配(ウィリアム・バンキア)、
ハロウィーンの殺人(アンソニー・バウチャー)、十月のゲーム(レイ・ブラッドベリ)、
ハロウィーン・ガール(ロバート・グラント)、吸血鬼の日(エドワード・D・ホック)、
小鬼の夜(タルミジ・パウエル)、死んだネコの事件(エラリイ・クイーン)、
パンプキン・ヘッド(アル・サラントニオ)、輪廻(リュイス・シャイナー)、
万霊節前夜(イーディス・ウォートン)、昨日の魔女(ゲイアン・ウィルスン)、
今年の生贄(ロバート・F・ヤング)

▼タイトルが素敵。

『筋肉男のハロウィーン 13の恐怖とエロスの物語2 文春文庫』
(レイ・ブラッドベリ他 吉野美恵子訳/文藝春秋)

筋肉男のハロウィーンとは、そそる題です。さすがブラッドベリ。
13編収録のホラー短編集。これは
2

筋肉男のハロウィーン(ブラッドベリ)の他には、
初体験(デーヴィッド・キュール)、セレモニー(アーサー・マッケン)、
証拠の性質(メイ・シンクレア)、ヘレン・バーヌーの顔(ハーラン・エリスン)、
妄想のとりこ(J・G・バラード)、
赤い嵐に襲われて―乙女が本性にめざめるまでの物語(サラ・スミス)、
バースデイ(リサ・タトル)、倒錯者(チャールズ・ボーモント)、
モデル(ロバート・ブロック)、シルヴァー・サーカス(A・E・コッパード)、
ハネムーン(クレメント・ウッド)、寄生体(アーサー・コナン・ドイル)を収録。シブイねぇ。
→ミニ特集・名アンソロジー

▼有名作なのに。

『ハロウィーンがやってきた 文学のおくりもの8』
(レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫訳/晶文社)

名手ブラッドベリの長編ファンタジー。
J・ムニャイニの挿絵30枚も大変よろしい感じですが、
じつはワタクシ未読です。
未読と言うのもじつに心苦しい超有名作。
そろそろ読み上げたいものです。

▼なんとアッシュの弱点。

「バナナ・フィッシュ フラワーコミックス」
(吉田秋生/小学館)

有名少女マンガ。BANANA FISHという麻薬に絡んだ一大アクションロマンです。
3年に1回は読み直したい名作。
ヒーローは美少年でべらぼうに頭のいいアッシュ・リンクス君ですが、
作中、彼はハロウィーンのトラウマ体験でかぼちゃが怖いことを
親友に告白していました。かわいいエピソードで記憶鮮明です。
→バナナつながり

▼ブラッドベリ版アダムス・ファミリー?

「塵よりよみがえり 河出文庫」
(レイ・ブラッドベリ 中村融訳/河出書房新社)

ある一族の物語です。
ミイラのおばあちゃん、心を自由に飛ばしあらゆる生き物の意識に入りこめるセシー、空を飛べるアイナーおじさん、吸血鬼(?)の夫婦、夫婦に拾われた普通の人間の子供ティモシーなどなど。
ブラッドベリが長年書きついできた連作「エリオット一族」もの、その短篇を短い文章でつなぎ合わせ、新たなエピソードを加えて長篇仕立てにしたのが本書、ということです。
『10月はたそがれの国 創元推理文庫』や、『二人がここにいる不思議 新潮文庫』に収録されていた作品が下敷きになっていますので、覚えていらっしゃるファンの人も多いのでしょう。

明日はハロウィーンです。一族中が大集合するのです。
一族というのは、こんな人たちで…。
と、語られる物語に、すぐに惹き込まれます。
私は、セシーと一緒に心を飛ばして遊んでいるうちに、火事で体が燃えてなくなってしまった四人のいとこの話が好きです。四人(の心)を運ぶミイラのおじいちゃんの、心の中の美女コレクションや、美しい思い出の描写の箇所がとても好き。

ところで、読みながら「アダムス・ファミリー…?」と思っていたところ、後書きで、ブラッドベリが「アダムス・ファミリー」の作者の絵に惚れこみ、意気投合し、彼の絵を表紙に使ったと知り、誇らしくなりました。やっぱりね。
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