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■図書館つながり
図書館は好きですか? 私はもちろん嫌いじゃありませんが、意外に落ちつきません。すごーく良い本があるのに、自分のものにならないことの息苦しさで。
関連項目
→ミニ特集・事典じゃなくても大事典→蔵書家つながり→本好きランキング

▼図書館と言えば。

『ふしぎな図書館』
(村上春樹/講談社)

最近では、図書館と言えばこれかな?
装丁も印象的で、小さくて、かわいくて、発行当時本屋で見かけると思わず手に取りたくなりましたっけ。
図書館で「オスマントルコ帝国の税金のあつめ方について知りたい」と言ったばかりに大変なことになる「ぼく」の不思議なお話。佐々木マキさんの絵がたまらなく良く、言わば大人の絵本です。

「懐かしい"羊男”も登場!」と、帯に書かれています。
私は村上春樹をほとんど読みませんが、ファンの方だと、この本を手にした時の楽しさ倍増なのでしょうか。
そう思うと、ちょっとうらやましい。
そして、ドーナツが食べたくなる本です(笑)。
→羊つながり
→佐々木マキの著作在庫を検索する
※講談社文庫版も流通中です。

▼まーまー?

『図書館の死体 ハヤカワ文庫ミステリアス・プレス』
(ジェフ・アボット 訳/早川書房)

「若くして図書館の館長を務めるジョーダン・ポティートは、わが身の不運を嘆いた。自分の図書館で殺人事件が起き、その容疑者にされたのだ。被害者は、ジョーダンや彼の母親などの名前を記した奇妙なメモを持っていた。真相を探るため彼は調査を始めるが…(あらすじより)」

かなり有名な図書館長シリーズの1作目ですね。
どうなのかな? と思い、母に読ませて反応を見ました。
すごーく熱心に読んでいた割には、シリーズを読むほどではないとの答えでした。
「人間関係が複雑で、犯人は気になったし、最後まで分からなかったけど…まーまー?
本格推理ではなく、気軽に読むミステリって感じ」
ふーん。そうなんかー。
※最近またハヤカワ文庫で流通中。

▼盗んじゃだめだけど。

『図書館の本を盗め』
(『怪盗ニック対女怪盗サンドラ ハヤカワ文庫HM』の収録作)
(エドワード・D・ホック 木村二郎訳/早川書房)

ニック、大好きです。
価値のないものだけを盗む怪盗ニックの短編集。文庫3冊目。
ニックにライバルが現われます。女怪盗サンドラ・パリス。

収録作は、
白の女王のメニューを盗め、図書館の本を盗め、紙細工の城を盗め、色褪せた国旗を盗め、レオポルド警部のバッジを盗め、禿げた男の櫛を盗め、蛇使いの篭を盗め、バースデイ・ケーキのロウソクを盗め、浴室の体重計を盗め、ダブル・エレファントを盗め
→泥棒つながり
→かっこいい男ランキングその1

▼東欧の香り。

『死者の百科事典』
(ダニロ・キシュ 山崎佳代子訳/東京創元社)

東欧系、東京創元社、見過ごせません。9編を収録した短編集。
表題作は、旅先の図書館で世界中の無名の死者の生涯の記録した書物を読みふける、という不思議な物語。

→ミニ特集・事典じゃなくても大事典
→ミニ特集・どんな旅に出る?

▼他に…
最近『図書館戦争』(有川浩)というシリーズが大人気のようですね?
未読です…。