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● ミニ特集 世界の終わり、終末の風景 ●
▼予感。

破滅は人気のテーマだと思います。人類滅亡、地球壊滅。世界の終わり。漠然とした不安。予感。暗いものが多いけど、目が離せませんね。

▼関連項目→サバイバルランキング

▼スケール極大。

ミレニアム 角川文庫(ジョン・ヴァーリイ/角川書店)

SFですから、「破滅の時が近付く地球」も、「タイムトラベル」も、ポピュラーなテーマです。でも普通よりスケールが大きくて、そこが斬新。
それでいて、タイムトラベルにまつわる抒情性のツボも押さえてる。かなり好きです。「未来から届く手紙」という心そそるアイテムもアリ。イェー。
→タイムトラベルつながり

▼ワールズ・エンドだから。

ワールズ・エンド・ガーデンいとうせいこう/新潮社)

いとうせいこうさんは、アイディアマンだと思っています。小説には毎回楽しませてもらっています。

▼さぁ、どうする?

地球最後の男 ハヤカワ文庫NV(リチャード・マシスン 田中小実昌訳/早川書房)

どうする? 自分が地球最後の人間になったら?
病原菌の蔓延で、人類はみな吸血ゾンビと化しました。ゾンビを殺し、身を守りながら生活する日々…。これ以上なく暗いのに、惹き込まれます。
→ドラキュラつながり
→サバイバルランキング

▼笑える終末。

銀河ヒッチハイク・ガイド 新潮文庫(ダグラス・アダムス 風見潤訳/新潮社)

ある日突然、地球が消滅した─。それも銀河バイパスの用地(笑)に指定されていたせいで。立ち退き命令も出ていたとか。一人生き残ったアーサーは宇宙ヒッチハイクをする。という次第。
※先ごろ、違う訳・違う装丁で復刊されました。
→ミニ特集・銀河ヒッチハイクガイドシリーズ
→ミニ特集・どんな旅に出る?

▼スクールホラー。

漂流教室(風見潤著 楳図かずお原作・口絵/角川書店)※小説版

ドラマ化されて大ブレイク。原作では、未来に漂流するのは、大和小学校です。
これは風見潤による小説版。カバー、口絵ともに楳図かずおで、原作マンガの雰囲気をとどめていますので、コレクターの方、及び、小説で読み直すのも一興と思われた方、いかがでしょう?
→サバイバルランキング

▼じゃないかな?

タイムストーム 上・下 講談社文庫 ※送料無料(G・ディクスン 岡部宏之訳/講談社)

タイムストーム(時の嵐)が地球を襲う。「ぼくは不思議な少女と気のふれた豹といっしょに壊滅した地球の上をさまよい歩く(あらすじより)」。
タイムストームって何?と、思ったら、それも問題のようですな。文庫上下巻でみっちり描かれる、相当ガッチリしたSFのようです。

▼戦争の中で。

最大の殺人 集英社文庫(佐野洋選 日本ペンクラブ編/集英社)

最大の殺人=戦争ということ。
山田風太郎「黒衣の聖母」、土屋隆夫「絆」、高木彬光「原子病患者」、
日影丈吉「月あかり」樹下太郎「泪ぐむ埴輪」、菊村到「ヒロシマで会った少女」、佐野洋「灰色の絆」、仁木悦子「山のふところに」、西東登「壷の中」他。
→ミニ特集・日本ペンクラブ編

▼名作SF。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか ハヤカワ文庫SFフィリップ・K・ディック/早川書房)

言わずと知れた映画「ブレードランナー」の原作。
動物の死滅した世界で、ペットを飼うのはステータス。主人公は、ほんとの動物を買えなくて、そうとは内緒で電気羊を飼っています。今はアイボとか、電気モノの方がステータスなんですけどね(笑)。
→アンドロイドつながり
→羊つながり

▼すごくイヤ。

侍女の物語(マーガレット・アトウッド/新潮社)

近未来。妊娠できる女は<侍女>です。ただ子供を産むための存在として男に仕え、自由はありません。
すごくセンセーショナルなあらすじで、本屋で見かけて軽く慄いた記憶があります。若かったので(笑)。
SF的な設定で読ませる、現代文学と申せましょう。
※文庫化されて流通中。
→メイドつながり

▼今そこにある危機として。

美しい星 新潮文庫三島由紀夫/新潮社)

これを面白いと感じるかどうかは人それぞれだと思いますが、当時の核戦争への恐怖は、こんなふうであったのかと実感できる小説。今は平和ボケしてるんだなぁと改めて感じます。
自分たちは宇宙人だという意識に目覚めた一家の物語。こういう話も自在に操って、きっちりした結末に持ち込むあたり、やはり天才。今更ですか。

▼いつもながら。

法の書(アレイスター・クロウリー/国書刊行会)※難有り

本の半分くらいまでガーッと袋綴じになってて、全然中身は分からない。
しかも御丁寧に、「
封印開封後、九ヶ月後にいかなる災害・大戦争・天変地異が生じても、小社は一切の責を負いかねますので、開封にあたっては、その旨、御了承下さい。」って、袋綴じの綴じ紙に書いてあるんですよ〜。
→袋綴じランキング

▼第三次世界大戦から地球を救う。

時間旅行者は緑の海に漂う ハヤカワ文庫SF(パトリック・オリアリー/早川書房)

あらすじでは「『エイリアンと恋に落ち、忘れられた夢の秘密を発見し、地球を第三次世界大戦から救い、自分自身を殺した』という「ぼく」の狂気じみた1年」となっています。いいでしょ?
夢が大きな意味を持つので、「夢がどうのこうの」という話が好きな方にオススメです。
→ドラマな題ランキング

▼笑えない。

?(タイトル失念)(阿刀田高)

有名短編のはず。忘れました。

ある男は、自分が死ねば、世界も終わると信じている。彼は不治の病で余命いくばくもない。それだけなら普通の話だが、彼は、核爆弾の発射スイッチを押す権限を持っているのだ。ガーン。

▼うふっ。

地球最後の日 角川文庫SF ※難アリ(コナン・ドイル 永井淳訳 三谷茉沙夫カバー・口絵/角川書店)

とにかく三谷茉沙夫のカバーと口絵には目を奪われます。
こりゃイイ!派手〜。だから人気なのかなぁ。
稀少文庫です。
→今日は何の日つながり

▼太陽系最後の日。

太陽系最後の日 空想と冒険物語集 正進社名作文庫48(奥野健男編/正進社)

ポー「アッシャー家の崩壊」、アーサー・C・クラーク「太陽系最後の日」、ハーン「怪談」、石原慎太郎「死のヨットレース脱出記」、北杜夫「これが海だ」等を収録。
→今日は何の日つながり

▼そういう意味か。

300:1(マッキントッシュ/早川書房)

300:1。300対1って何だろう?と思ったら、地球の滅亡に際し、脱出用宇宙船(要するに箱舟)に乗せることのできる人数の割合なのだそうです。3000人から10人を選ぶ。

   
▼爆失笑の人類滅亡。

西城秀樹のおかげです ハヤカワ文庫JA(森奈津子/早川書房)

森奈津子の短篇集。全8篇。表題作は、ウイルスにより人類が死滅したと思われる世界。何故か一人生き残った一人の少女(自称)。そして一人の女(自称)。収録作『哀愁の女主人、情熱の女奴隷』はアンドロイドもの。『テーブル物語』は骨董もの。なのに…。
定番の物語の型を借りて、いかにそれを奇天烈な結末に導くか、に命を賭けているように見受けられます(笑)。
全作、エロスと爆笑とレズビアニズムに彩られておりますので御注意(?)下さい。
※流通中です。
→アンドロイドつながり
→骨董つながり

▼集めたい。

破滅の日 海外SF傑作選 講談社文庫(福島正実編/講談社)

このシリーズも集めたいです。
クラーク「太陽系最後の日」、ムーア「ロト」、ハインライン「大当りの年」、マティスン「終りの日」、コッペル「夏は終りぬ」、シェクリイ「ひる」、ジャトコ「豚の飼育と交配について」を収録。いずれも不穏なタイトル。
→今日は何の日つながり

   
○ 映画にて──パニック映画は、世界の終わり・人類滅亡がテーマになっていることが多いですね。

『28日後』、『アルマゲドン』、『ディープ・インパクト』、『インディペンデンス・デイ』。『バイオ・ハザード』。

○ 漫画にて。7SEEDS、二十世紀少年。

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