■なんでもランキング P3


▼イケてる帯ランキング

帯に感心することもありまます。帯で買った本、ありますよね。文庫落ちして帯の惹句が消えるとなんだかさみしいなんてこともあるわけです。逆に文庫の帯がイイってこともありますが。帯欠でしか入手できなかった本の場合はこの本にはどんな帯が付いていたんだろうと気になります。…ちょっとした病気? というわけで、イケてる帯ランキング。


▼井上ひさし氏大絶賛!高橋源一郎氏大激怒!

微熱狼少女 「微熱狼少女」(仁川高丸/集英社)

源さんを怒らせるのは一体どんな話よ?! と思っちゃう。 「女子高生藤乃と女教師三島は妖しい愛の渦に飲み込まれ…。ちょっと奇妙で熱い恋のゆくえ。大論争を展開した小説─あなたはどう読むか!!」
さあ、どうする?


▼犯人以外はすべてわかる本…!!

アガサ・クリスティ読本 「アガサ・クリスティ読本」(H・R・F・キーティング/早川書房)

こういう気の利いたの、好きです。 トンチみたいでしょ。 この本の冒頭の田村隆一の詩(?)、 「死体にだって見おぼえがあるぞ」もイイ題ですよね。


▼~ジャンヌ・ダルクを救出せよ~

傭兵ピエール 「傭兵ピエール」(佐藤賢一

シンプルだけど、救出なるわけないでしょーが、なんのかよ?  って完全に術中にはまっちゃいました。どうなるのかは読んでのお楽しみ。 帯で買って、大変に面白かった「当たり」の本。 こういうの、うれしいもんです。


▼地球歩き方 ヨーロッパ編

外人術 「外人術」(佐藤亜紀/メタローグ)

あーそうよねー。って帯。地球も歩き方次第かね。 歩き方が肝要ですか。私のは間違ってるかもね。 「佐藤亜紀の豪気で優雅な旅の手引き」。 パリへ行ったらルーブルへ行かなくちゃと思い込んでる人に おすすめしたい本。
→ミニ特集・どんな旅に出る?


▼へたくそは犯罪である

検察側の論告 「検察側の論告」(佐藤亜紀/四谷ラウンド)

やっぱり? やっぱりそう思う? そうよねそうよね。 著者の毒舌に対して否が応にも期待が高まる刺激的な帯。
→毒舌ランキング


※以下、ストレートな帯。直球勝負。

▼とっておきのこわい話。

こわい話をしてあげる 「こわい話をしてあげる」(中井紀夫他/主婦と生活社)

シンプル・イズ・ベスト。 なんでもない本なのに、とりあえず手に取りますからね。 このとっておきの怖い話っつーのに、なんで弱いのかなぁ。 聞きたくない聞きたくないと思いながら、耳をふさいでいた手は 必ず離しちゃうでしょ? 怖いもの見たさっていうかさ、 ドキドキしたい気持ち?
→怖い話ランキング


▼絶対に分からぬ犯人!

オリオンライン 「オリオンライン」(ニコラス・ルアード 平井イサク訳/KKベストセラーズ)

すごい直球。ど真ん中です。 「二重のどんでん返しがあなたの推理を見事に裏切る! 巧妙にしくまれたプロットと完璧なトリックが最後の最後まで読者を飽きさせない。まれに見るミステリー小説の傑作!(帯より)」 でも~、ここまで言われると、逆に疑わしい気がしてきます。 しませんか? (※その後、実際に読んだ感想をメルマガに書きました。何号か失念。面白かったんですよ。)


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▼仕掛けのある本ランキング

昔のテレビ番組で「if」というのがありました。世にも奇妙な物語の続きみたいでいまいちでしたけど、シリーズ中に1話だけ 伝説の回があります。ビッグネーム(今ではね)岩井俊二監督作品の、「打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか」(だったと思いますけど…)。 まだまだ初々しかった頃の奥菜恵ちゃん主演で、確かに趣向を凝らして、いつものifのパターンを踏まないオチはお見事でした。 この手のちょっと変わった趣向はわたくしの好むところであり、本の世界でも妙な謳い文句を聞くと必ず関心をそそられて買ってしまいます。というわけで「仕掛けのある本ベスト4」。


▼逆からも読める?

風の裏側 「風の裏側」(ミロラド・パヴィチ/東京創元社)

この本は、逆(後ろ)からも読めます。 わかります? 裏表紙の方からも読めるんですよ。 当然、真ん中あたりで物語と物語が出くわします。 さて二つの物語が出会うとき、何が起こるのかッ?!  という話なんですけど、もうそれを聞いたときから、是非読みたい!と 入れ込みました。


▼男性版と女性版。

ハザール事典 「ハザール事典」(ミロラド・パヴィチ/東京創元社)

女性版と男性版があるのです。 しかし両者の違いはたったの17行とか。 さてどこが違うのでしょう? あなたは2冊お持ちですか? 事典状にならべられた物語の断片がじつは大きな物語を内包している、 というモザイク状連作短篇集かと思えばそうではなくて、どこから読んでもいいし、いつ止めてもいいという、文字通りの事典小説。
→モザイクつながり


▼袋綴じになっている。

歯と爪 「歯と爪」(バリンジャー/東京創元社)

残すところ4分の1のあたりで、袋綴じになっていて開けないと先が読めません。開かない状態で返本すれば代金はお返ししますというシステムなんだけど、わたくし、開けなくても犯人はわかりましたわ。返本したろか、と思いながら開けて読んだけど。だって、推理小説は最後まで読まないと肝心なカタルシスが味わえないじゃありませんか? トリック自体はきっちりキマっているのですが、その整合性ゆえに早々にネタバレてしまうという、推理小説界に散見する本質的なネタバレ小説。ネタバレにウマイヘタは関係ないんだなぁと思う瞬間です。
→袋綴じランキング


▼お手紙付き。

ゆかいなゆうびんやさん おとぎかいどう自転車にのって 「ゆかいなゆうびんやさん おとぎかいどう自転車にのって」(ジャネット&アラン・アルバーグ 佐野洋子訳/文化出版局)

ゆうびんやさんが童話界の有名なあの人たちにお手紙を配達していくというお話。この本には封筒形の袋が付いていて、中にはそのお手紙が入っているのです。かわいー。 二つ折りの手紙を出して読むとき、なんだかドキドキしてしまいました。シンデレラへの出版のお知らせとその出版物の見本なんて、イイと思いません? 子供が好きそう。お母さんも楽しめそう。 でも、子供はこの手紙なくしそっ。というわけで、備品が完全な状態で保存しておきたい1冊なのです。
→手紙つながり
→ミニ特集・備品のある本


▼結末は2つ。

金鯱の夢 「金鯱の夢」(清水義範/集英社)

結末が2通りあります。しかもただの2通りじゃないですよ。途中から2段組みになってね、上は「夢の終わり(一般用)」、下は「大いなる夢(愛知県人用)」なの(笑)。「蕎麦ときしめん」で名古屋をネタに笑わせてくれた著者の流石な「にゃごや歴史パロディ小説」。


▼2冊組、追悼集風。

遭難者 「遭難者 「不帰に消える」、「不帰ノ嶮、再び」2冊組、函入」(折原一/実業之日本社)

自費出版風、追悼集風の2冊組、ミステリーです。刊行時、かなり話題になりましたっけ。 函はともかく、本体はいかにも自費出版風のチープな装丁とチープな活字です。 山で遭難死した青年の追悼として、誕生から死までを追悼集にまとめることに。 しかし、その記録文集風の追悼集を読むうち、読者は「アレッ?」と謎に気付かされます。 その謎解きが別冊になって付いているという趣向のミステリーです。 文庫版も出ています。でもどうせ読むなら、雰囲気のある単行本版で読みたいです。


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▼犯人バレバレのミステリー(準備中)

ミステリを読んでて途中で犯人がわかったこと、ありますよね? ヘタクソだから、バレるってこともあるんですが、論理的にいってこの人しかありえないって早々にバレる場合もあるんです。そこがミステリの難しいところ。小説的にいってこの人じゃないと面白くない、っていう構成上の消去法もアリですし。いやー、ミステリってほんとに難しいですね。

「吸血の家」(二階堂黎人)
「地獄の奇術師」(二階堂黎人)
「ナイルに死す」(アガサ・クリスティ)
「茶色の服の男」(アガサ・クリスティ)
「歯と爪」(バリンジャー)


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