| あなたは銀のスプーンでわたしの心をくるくるまわす〜♪って歌がありました。 可愛いアイテムですし、コレクターの気持ちもちょっとわかりますね。
 ▼それがほしい。  「そらとぶすぷーん 母と子の絵本10 ※状態悪め、御注意」 (ささもとけい(笹本桂生) /岩崎書店)
 
 これね、始まり方が粋なんですよ。
 いきなり、
 
 「あら、あんなところに すぷーんが…」
 おかあさんは びっくりして たちどまりました。
 
 から始まるんです。
 スプーンが木の枝からぶら下がっています。
 そのスプーンで食べると、なんでもおいしい。
 そのスプーンで調味すると、なんでもおいしく作れる。
 スプーンは大評判になりますが…。
 終わり方もうまいです。いい絵本だなぁ!
 
 私なら、寝る間はスプーンを金庫に入れて、朝から晩までそのスプーンで食事しているだけのダメ人間になりそうです。いやむしろ、そうなりたい。
 ▼さじ。  『銀の匙』(中勘助) 
 著者が男性なので、「悲しみ」の基本が違う気もしますが、
 子供の頃、なんとなく「泣きたい気持ちになったこと」を思い出す話です。
 子供がささいなできごとにも鋭敏に感応して「悲しくなる」ということを、
 大人にはなかなか理解してもらえなくて、いっそう悲しくなったことも思い出しました。
 
 大人は、子供がそんな複雑な心を持っていると、気付かないんですよね。
 大人になった今は反省。
 ▼スプーンおばさん。  「スプーンおばさん」(学研) 
  アニメも見ていました。でも、間違って覚えていました。
 スプーンおばさんは、常にちっちゃい体なのだと記憶していたんですが、
 「時々、しかも急に小さくなる」んですね。だからスリリングなんだっけ。
 忘れてたよ。
 
 おいしそうな果物がてんこもりで、うらやましいです。
 いいなー、木苺のジャム。
 →苺つながり
 
 ▼コーヒースプーン。  『珈琲を愛する人間讃歌 珈琲交響楽 珈琲文化シリーズ2』 (味の素ゼネラルフーヅ株)
 
  西尾忠久、落合恵子、斎藤茂太、虫明亜呂無、海野弘、朝倉摂、ホルトハウス房子ら豪華な執筆陣。
 われらコーヒー党、って感じです。
 コーヒーカップ、スプーンの話から、コーヒー染め、コーヒー占い、洋菓子の話まで、内容もバラエティに富んでいます。
 読ませる1冊。味の素さん、エライです。
 →企業つながり
 →珈琲つながり
 ▼女の人生。  「スプーン(歌集)」(林あまり/文藝春秋) 
 林あまり。お名前はよく拝見する気がしますが、
 夜桜お七の作詞家さんだったとは存じませんでした。
 夜桜お七、いいなぁ〜。難しいけど。
 
 本書は短歌集。
 女にはじつに分かりやすい、女の歌集です。
 身に覚えのある(かもしれない)、「女の一生」的歌集。
 オナゴなら、一つ、二つはどきっとする短歌が必ずあるはず。
 
 スプーンは散見するモチーフ。
 私の好きな歌は、
 「一冊の本をあなたと眺めている
 少女の頃にしたかったこと」
 かな。
 →苺つながり
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