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● 新入荷本1行紹介 新入荷本の中から、極私的特選本たち 02/07/17 ●
▼稀少です。
ジョン・レノン対火星人高橋源一郎/新潮社)※ハードカバーです。

文庫版も品薄。ハードカバーになると殆ど見かけません。源さんの傑作長篇。
→高橋源一郎の著作在庫を検索する
→火星つながり

▼単なるファン。
続・コーネリアスの惑星見学<特別篇>
(小山田圭吾/角川書店)

小山田くんが、各界著名人と対談しまくってます。特別篇なので、ソノシートと紙製プレーヤー付き。買い逃した方に。

▼カルヴィーノだから。
むずかしい愛
(イタロ・カルヴィーノ/) 

うんうん。愛はむずかしいよね。活字中毒者のはしくれとしては、「ある読者の冒険」が身に沁みました。
短編集。

▼ディックの普通小説
小さな場所で大騒ぎ
(P・K・ディック/晶文社)

SF作家の書いたSFじゃない作品を普通小説と言うらしいですな。
でもディックの味は生きてると思います。言うなればうどん屋のカレー?

▼ドラマな題。
歩くと星がこわれる
(森雅裕/)

題が非常に印象的。一部で熱狂的に支持される森雅裕の恋愛小説。人気稀少本ゆえのプレミア価格。
彼の著作では、「マンハッタン英雄未満」も、新撰組絡みで見逃せませんね。
→ドラマな題ランキング

▼トンデモ本…でしょ?
妖精(フェアリー)
(E・L・ガードナー/コスモ・テン・パブリケーション)

きたのじゅんこの美しいカバー絵ですが、中身はトンデモ本(だと私は思うな)。明らかに偽造と思しき妖精の写真が載っています。妖精写真についての考察。コナン・ドイル氏がこれを本物だと思っていたのは有名な話。

▼きゃーッ(>_<)
ホテルメイド日記(宇能鴻一郎/講談社)

ジャケ買いしました、って言うと変に思われるんでしょうか(笑)?でもイイと思いません?なんとなく文化女中器って単語を連想させるSFチックな装幀に惚れました。中身は宇能鴻一郎のナンセンスエロチック小説。ホテルを舞台にしたホテルメイドのアレやコレ。っつーかアレしかないか。

▼大人気。
大橋歩・金子功 ファッショントーク
(大橋歩・金子功/講談社)

金子功のワンピース絵本などの絵本シリーズと並んで人気。
その名の通り、大橋歩・金子功の対談と、金子功のファッションにおけるコダワリを、大橋歩のイラストで絵本風に。写真はありません。

▼色っぽい星の王子様。
詩とメルヘン別冊
(岸田理生・矢川澄子・天沢退二郎他/サンリオ)

2000字で読む世界名作メルヘンっていうのがちょっとあざとい気もしますが、よくまとまっていて一見の価値アリ。執筆メンバーも豪華ですし。特に好きなのは宇野亜喜良さんの星の王子さま。美少年だと思う。お色気ムンムン。雑誌じゃなきゃ尚良かったのに。
→美少年つながり

▼ちょっと感動。
鈴木鼓村と石上露子
(青園謙三郎編/福井テレビジョン放送)

美人歌人・石上露子の恋人は誰? いろいろと取り沙汰されていた、謎の恋人は、この書簡群の発見ではっきりと確定されたのでした。鈴木鼓村であると。えーと、あんまり怒らないで聞き流していただきたいんですが、鼓村は、サンショウウオに似てる。凸凹カップルですが、書簡は切ない恋心でいっぱいの流麗な筆致。
→手紙つながり

▼イギリスってさ。
猫は跳ぶ−イギリス怪奇傑作集−福武文庫(エリザベス・ボウエン他 橋本槙矩訳/福武書店)

イギリスというのはまた、怪奇小説の似合う風土ですよね。

▼揃えたい。
ファニー・ヒル−人間の文学1−
(ジョン・クレランド 吉田健一訳 口絵挿画東郷星児/河出書房新社)

残念ながら、当店の在庫品の状態はよくないのですが、この「人間と文学」の全集はなかなかのラインナップ。揃えたいなぁ。特にこの巻は吉田健一訳、口絵・東郷星児。こうなると他の巻も見たいですよね。

▼押さえておこう。
薔薇の奇蹟
(ジャン・ジュネ 堀口大学訳/新潮社)

フランス文学かぶれのアヤシイもの好き(私のことか?)は、とりあえずおさえておかないと、ね。
本棚に並べたい1冊。重版なのが残念なのでした。

▼タレント本と言うには素敵すぎ。
愛が扉をたたく
(石坂浩二/)

写真を準備しているうちにすでに売り切れ。
タレント本の範疇に入れるには、あまりにもよくできた、知性みなぎる詩画集。

▼ここで読めるじゃん!
黒いユーモア
(全集・現代文学の発見第6巻/学芸書林)

「なーんだ、全集の端本か」、と言うなかれ。この全集はテーマの絞り方が面白いんです。この巻は、店主の大推薦「第七官界彷徨」(尾崎翠)も収録されていますよ。尾崎翠の著作はどれも品薄でお高めですから、とりあえず代表作「第七官界彷徨」はコレで読んでおくというのもテです。
→同全集の他巻の在庫を検索する

▼やっぱり、おさえておかないと。
花のノートルダム−新潮文庫−
(ジャン・ジュネ/新潮社)

上記、「薔薇の奇蹟」に同じく、フランス文学かぶれのアヤシイもの好き(だから私のことか?)は、とりあえずおさえておかないと、ね。
本棚に並べたい1冊。初版ですし!

▼読みたいけど。
トロイカ物語
(A&B・ストルガツキイ/群像社)

『月曜日は土曜日に始まる』の続編です。偉そうに言っていますが、残念ながら『月曜日は土曜日に始まる』は未読。うちでは在庫したこともナイです。チェッ。
SF界でこよなく愛される異色の兄弟作家。
思う存分堪能したいけど、作品はどれも入手困難。
→曜日つながり

▼異色。
願望機
(A&B・ストルガツキイ/群像社)

左に同じ、異色の兄弟作家の戯曲2編。「願望機」と「スプーン五杯の霊薬」。

▼運命の恋かぁ。
愛 ポール・エリュアール後期恋愛詩集(ポール・エリュアール 高村智編訳/勁草書房)

解説に心ひかれました。エリュアールには運命の恋人がいたんですね。で、死に際にも一言、恋人の名を呼んで亡くなったそうです。うーん、かくありたし。
生前売れない詩人だった彼は理解者ピカソの援助を受けていたそうです。

▼シブイ。
不思議の国の猫たち−光文社文庫−(仁木悦子編 小泉喜美子・水木しげる・日影丈吉他/光文社)

シブイ猫短編集。
西東登、眉村卓、芥川龍之介、川又千秋、古今亭志ん生、吉行理恵、水木しげる、小泉喜美子、星新一、あまんきみこ、仁木悦子、日影丈吉。
→猫つながり
→すごいメンバーつながり

▼オススメ!
ウィルソン氏の驚異の陳列室(ローレンス・ウェシュラー/みすず書房)

ロス郊外の博物館「ジュラシック・テクノロジー博物館」は、ヘンテコな陳列物でいっぱい。人間の角とか!おもしろすぎ!言わば、グロテスク系のクラフト・エヴィング商会

註釈が長いのも笑えます。一章を成してますから。

→イケてる註釈ランキング

▼本歌。
ゴドーを待ちながら−ベスト・オブ・ベケット1−(サミュエル・ベケット 安堂信也・高橋康也訳/白水社)

題があまりにドラマチックで、本歌取りがいーっぱいありますよね。死ぬまでには読んでおきたいベケットの代表戯曲。
→関連して
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▼演劇って。
劇的ルネッサンス 現代演劇は語る(インタビュー集)

(扇田昭彦編 寺山修司・唐十郎他/リブロポート)

演劇にとりつかれた人々。寺山修司から野田秀樹まで。厚め、濃いめの1冊。

▼香気漂う、高貴。
少年十字軍
(マルセル・シュウォッブ/王国社)

マルセル・シュウォッブの傑作短編集。
多田智満子の訳もイイ!うっとりしちゃうって言うかさ、膝をポンポン打ちすぎて痛いって言うかさ。
装幀は大したこともないけれど、大切に読んで秘蔵したい本です。

▼うーん。
働く僕ら
(太田螢一/リブロポート)

その道(ってどの道?)で有名な太田螢一描く大人の絵本。御存知ですか?