| どう考えても日曜日が一番多いと思うんですよ。そうじゃないですか? 何かドラマがあるのは日曜なのかなぁ。
 関連項目→今日は何の日つながり
 ▼木曜だけど、日曜が。  「木曜の男 創元推理文庫」 (G・K・チェスタトン、吉田健一訳/東京創元社)
 
  すごい煽情的な(?)あらすじで、店主はノックアウトされました。
 曰く、「(中略)奇想天外な着想でもって一世を驚倒させた唯一の長編推理小説!(中略)悪夢のような、白昼夢のような雰囲気の中で読者もまた息苦しいほどの奇怪な体験を強いられる強烈な迫力は無類である。」 →関連項目・史上最高のあらすじランキング
 
 主人公は木曜の男ですが、問題はやはり日曜の男なんです。
 ▼魔の日曜日。  「日曜日には僕は行かない」 (「恋人たちの森 新潮文庫」の収録作)
 (森茉莉/新潮社)
 
  森茉莉さんの耽美的短編小説。
 この半朱(ハンス)のような、利己的で甘ったれの美少年を
 書かせたら天下一品ですな。
 森茉莉さんのエッセイはいつも楽しいけれど、
 小説は読んでいて必ず胸苦しくなるんです。なんでかなぁ。
 精緻な耽美小説であり、かつ細密な心理小説であるからでしょうか?
 
 私的には、物語終盤、達吉が半朱の底の浅い狡知と知っていながら、
 愛さずにはいられないと激情がこみ上げているあたりの
 ねちっこい心理描写が好きです。
 
 愛する半朱を婚約者の少女と別れさせるために
 達吉が半朱を装って書いた手紙の始まりが、「日曜日には僕は行かない」。
 →手紙つながり
 →美少年つながり
 ▼バブリーな日曜。  『青海豹の魔法の日曜日 角川文庫』 (大原まり子/角川書店)
 
  「処女少女マンガ家の念力」の続編。
 固有名詞が多数で、バブリーな時代を思い出すけど、
 田中康夫とは違います。ほほ笑んで読める連作短篇集。
 エピソードの数々がいかにも大原まり子。
 姉の立場としては、山田波子さんの弟イジメエピソードが
 気になります。こういうヤリ方もあったか!って。
 扉絵・岡崎京子。
 →姉弟つながり
 ▼銀曜日、あってもよさそうですね。  『銀曜日のおとぎ話 全6巻 りぼんコミックス』 (萩岩睦美/集英社)
 
  なつかしーです。
 昔、これを読んで涙しました。
 再読されたい方、多いのでは?
 なつかしくも優しい気持ちになれる少女漫画。
 おすすめです。
 →なつかしつながり
 ▼月曜日は土曜日に始まる?  『トロイカ物語』 (A&B・ストルガツキイ/群像社)
 
  『月曜日は土曜日に始まる』の続編です。
 偉そうに言っていますが、残念ながら『月曜日は土曜日に始まる』は未読なんです。
 うちでは在庫したこともナイです。チェッ。
 
 SF界でこよなく愛される異色の兄弟作家。
 思う存分堪能したいけど、作品はどれも品薄。
 
  『月曜日は土曜日に始まる―若い科学者のための物語』 (A&B・ストルガツキイ/群像社)
 
  その『月曜日は土曜日に始まる』を入荷。
 現在また重版して流通中のようです。よかった。
 
 「魔法と科学の乱痴気騒ぎ」「<魔法妖術科学研究所>でくりひろげられる奇怪な実験…徘徊する古今東西の妖怪 時間と空間を超えた不思議な現実の物語」(帯より)。
 
 ▼またまた日曜日。  『日曜の夜は出たくない 創元推理文庫』 (倉知淳/東京創元社)
 
  飄々とした猫丸先輩が探偵役の安楽椅子短篇集。
 収録作「海に棲む河童」が店主の大好きな時間を越える事件で、
 心をくすぐられました。
 →時間を越える事件つながり
 ▼金妻?  「金曜日の別荘」 (アルベルト・モラヴィア/文藝春秋)
 
  モラヴィアの短編集。
 表題作「金曜日の別荘」は、浮気をする妻とそれを知っている夫の話。
 妻は金曜日、愛人に会いに行き、夫はそれを許している。
 夫は妻を愛している。ただ欲望は感じないだけ。
 それでも金曜日、愛人といる妻のことを考えると嫉妬で苦しい。
 …。
 夫婦って、愛って何ですか?
 →御夫婦ランキング
 ▼またまた日曜日。  『日曜日には鼠を殺せ 祥伝社文庫』 (山田正紀/祥伝社)
 not for sale※店主お風呂本でした。
 21世紀型最新鋭の恐怖政治国家。
 その統首(ファーザー)の誕生パーティには、政治犯が檻から解放されます。
 1時間以内に恐怖城から逃げ切れば、特赦が下りて自由の身。
 でも、もちろん凶悪なトラップがいっぱいです。
 さて、どうするか。
 8人の男女のサバイバル・レース。
 全168ページ。すぐ読めちゃいます。
 ▼あ、金曜だ。  「金曜日ラビは寝坊した ハヤカワ・ミステリ文庫」 (ハリイ・ケメルマン/早川書房)
 
 ハリイ・ケメルマンと言えば、アレですよね。
 アレ。『9マイルは遠すぎる』(別題「9マイルの歩行」など)。
 徹底的に論理的な推理で、「9マイルは遠すぎる」という言葉だけから、
 事件を解決しちゃう名作短篇。
 あのケメルマンさんなので、もちろんこのラビシリーズも
 とことん論理で攻めます。
 ただ、この人の創出した探偵たちは、論理的=理屈っぽい。ラビが嫌われてるのも
 分かる気がしちゃう…。
 ▼あ、木曜発見。  「木曜組曲」 (恩田陸/徳間書店)
 
  「耽美派女流作家の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、すでに四年。彼女と縁の深い女たちが、今年もうぐいす館に集まり、時子を偲ぶ宴が催された。なごやかなはずの五人の会話は、謎のメッセージをきっかけにいつしか告発と告白の嵐に飲み込まれ…(帯より)」
 木曜日の前の日・昼過ぎ〜木曜日の次の日の午後までの物語です。
 相変わらずウマイです。
 「各人の告白=それぞれの視線からエピソードを積み重ねる」、ということです。
 で、結局、何があったのか。
 水曜の夜から読んで、木曜には読み終えるでしょう。
 ※単行本、文庫本、ともに新刊で流通中(さすが売れっ子です)。
 ▼金曜も多いね。  『聖金曜日─999(ナイン・ナイン・ナイン) 創元推理文庫』 (アル・サラントニオ編/東京創元社)
 
  題名からしてそそるホラーアンソロジー。タイトルうまいよなぁ〜。
 3巻のシリーズのうちの1冊。
 どれもこれも読ませるので、どうぞ。
 
 収録作は、
 聖金曜日(F・ポール・ウィルスン)、ナマズ娘のブルース(ナンシー・A・コリンズ)、ザ・エンターテインメント(ラムジー・キャンベル)、ICU(エドワード・リー)、墓(P・D・カセック)、ノックの音(リック・ホータラ)、紛う方なき愚行(ピーター・シュナイダー)、アンジー(エド・ゴーマン)、木は我が帽子(ジーン・ウルフ)、愛につぶされて(エドワード・ブライアント)、無理数の話(マイケル・マーシャル・スミス)、リオ・グランデ・ゴシック(デイヴィッド・マレル)。
 →ミニ特集・名アンソロジー
 ▼土曜日。  「土曜日の絵本 全6巻 マーガレット・コミックス」 (川崎苑子/集英社)
 
  川崎苑子さんは『あのねミミちゃん』以来のファンです。
 主人公ミクちゃん(6歳)と、その友達。4人の少年少女のメルヘン。
 とはいえ、川崎苑子さんの漫画は、
 ごくフツーにちょっとした不運や意地悪が紛れていて、
 それをつむいでいく指先が巧みで優しいんです。そこが魅力。
 ノスタルジー+さりげない物語展開の妙。
 ハマる味わいです。オススメ。
 →川崎苑子の著作在庫を検索する
 ▼正しい日曜日。  『すばらしき日曜日 ※送料無料』 (暮しの手帖編集部編/暮しの手帖社)
 
 暮しの手帖の読者の投稿です。
 読者の方の日曜日の過ごし方。どんな日曜日だったか。
 20年も続く人気の連載コーナーなんですって。
 
 日曜日のない自営業の私。反省しましたよ。
 羨ましいと言うよりは反省です。
 日曜日というものは、本来こんなに楽しくて、ワクワクして計画を立てたり、
 何はなくても特別の思いを抱いて過ごしたりすべき日だったんだなぁ、と。
 
 いろんな人生の休日の姿が158篇。
 オモシロ系のカットはなんと藤城清治。えっ、そうだったの?
 →藤城清治と言えば
 ▼紅茶曜日。  『紅茶曜日』 (磯淵猛/扶桑社)
 
 紅茶曜日、素敵なタイトル。紅茶曜日はいつですかね? と思ったら、
 「月火水木金土日…紅茶で毎日幸せに!(帯より)」だってさ。
 紅茶飲む日が紅茶曜日か。
 紅茶の薀蓄や、いろいろな紅茶の楽しみ方(レシピ有り)、紅茶にまつわる思い出等、
 紅茶尽くしの本です。
 
 紅茶を意識してか、文字色は茶色。
 →お茶つながり
 →文字が色付きつながり
 ▼月曜日。  『月曜日の詩集』 (高田敏子/あすなろ書房)
 
  月曜日の少しだけ憂鬱な気持ちを歌った詩集かな?というのは私の妄想で、
 「毎週月曜日、朝日新聞家庭欄に連載された作品をまとめた」ことから名づけたそうです。書いてありました。そうですか。
 
 身近にある小さな喜び、小さな美を題材にした詩集。
 
 ▼日曜工作。  『日曜工作 保育社カラーブックス367』 (木村鉄雄/保育社)
 
  日曜大工じゃなくて工作ですから!
 
 表札や小さな額縁やネッカチーフ掛け、マガジンラックや、ワインラック、
 そんなささやかな物がほとんどですが、
 大きな棚もあります。(棚は工作じゃないと思う…)
 説明の口調が優しくて好き。
 ちょっとやってみたくなります。
 
 ▼日曜大工。  『日曜大工 保育社カラーブックス』 (木村鉄雄/保育社)
 ※状態悪
 
 こちらは日曜大工。
 
 小さなものでは「パズル」や「花台」「卓上マナイタ」から、
 本式の家具「テーブル」や「化粧棚」まで。
 私的には「キングのイス」と「プリンセスのイス」に注目。
 
 当店在庫の旧蔵者の方は、「スタンドランプ」を作ったようです。
 書き込みがありました。
 実用書だったんだな…。
 
 ▼火曜日。  『火曜クラブ クリスティー短編集6 ハヤカワ・ミステリ文庫』 (アガサ・クリスティー 中村妙子訳/早川書房)
 
 ミス・マープルです。
 セント・メアリ・ミードから一歩も出たことがないと言われる、可愛い老婦人。
 ミス・マープルの13の事件です。
 火曜日に集った人々が、自分の知っている昔の迷宮入り事件を話し、
 みんなでそれを推理しあう。「火曜クラブ」。
 いつもそれを解決するのは、編み物をしながら聞いていた老女ミス・マープルなのでした。
 
 アシモフの「黒後家蜘蛛の会」は毎月1回で、曜日は決まってなかったよね?
 →安楽椅子探偵つながり
 →老人つながり
 ▼また日曜日。   『長い日曜日 創元推理文庫』 (セバスチアン・ジャプリゾ 田部武光訳/東京創元社)
 
 
 「第一次大戦中のある日曜日、戦場で5人のフランス兵が処刑された。婚約者を失ったマチルドは、事の真相を知ろうと調査を始める。その日何があったのか? 生存者がいるという噂の真偽は? 隠された真実の断片がジグソー・パズルのピースのように一つ一つ見事にはめ込まれていく。鬼才ジャプリゾが比類のない緻密な構成力で織り上げた情感溢れる傑作! アンテラリエ賞受賞作(あらすじより)」
 
 私にとってはセバスチャン・ジャプリゾと言えば、『シンデレラの罠』ですね。
 あのいかにもフランス的なミステリ。
 この作品も、「隠された真実の断片がジグソー・パズルのピースのように一つ一つ見事にはめ込まれていく」ってところが、すごく気になってます。でも未読。
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